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考え方のクセ【認知処理特性・基礎編】

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この記事は約4分で読めます。
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認知って、どういう意味?

今回から、「認知特性・認知処理特性」というものに関してお話していきたいと思います。
学習支援を考えるにあたって必要不可欠な考え方です。

認知 – にんち

視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・筋肉運動感覚・固有感覚などの感覚器からインプットされた外部情報を、脳が 知覚・記憶・思考・理解・判断して処理する過程。

この記事では、「認知」=「身体が受け取った情報を、脳が理解・処理すること」とします。 

認知特性 – にんちとくせい

この記事では、「情報を受け取る方法の得意苦手」とします。

例えば、「目で見るほうが情報が入ってきやすい」場合、「視覚優位」と考えられます。同じく「耳で聞いた方が情報が入ってきやすい」場合は「聴覚優位」、「身体を動かした方が情報が入ってきやすい場合」は「体感覚優位」と考えられます。

さて、皆さんは「認知処理特性」というものを聞いたことはありますか?

最近ちょっとずつ有名になってきてるけど、よく分からないよね…

面白いテストがありますので、一緒にやってみませんか?

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まずは簡単なテストをしてみよう!

是非身近な方と一緒に取り組んでください。

下の図を見てください。

手元に紙を用意し、ゆっくりと図を書き写してください。

次に、この図の一部に数字が入ったバージョンを、今から10秒だけ見てもらいます。

数字と位置を、できるだけ覚えてください。まだ書かないでくださいね。

それでは…

GO!(下に図があります)

はいストップ!

手元の紙に覚えている分だけ書きましょう。

書けなくても大丈夫だよ!

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認知処理様式について

どうでしょうか、書けましたか?ちなみにひつじぃはあまり覚えられない方です。苦笑

このテストですが、「覚えていられたかどうか」は問題ではありません。

全く書けなくても大丈夫です。

「どのように覚えようとしたか」

これが大事です。

おそらく、大まかに3パターンに分かれるのではないかな、と思います。

③ ①②の方法を組み合わせて覚えた

これで分かるのは、あなたの得意としている「認知処理様式」です。

認知処理様式 – にんちしょりようしき

見る・聞く・読むといったインプットに対し、それを理解・整理・記憶する処理のやり方。認知処理特性とは、その偏り・得意苦手のこと。「考え方のクセ」と解釈してもよい。

※学術的に正しい用語である確信が持てないので、「この記事内での意味」とします。

①の人は同時処理型どうじしょりがたの可能性が高いです。

②の人は継次処理型けいじしょりがたの可能性が高いです。

「覚えられなかった」という人も、「どういう考え方で覚えようとしたか」を考えてみてください。

では、2つの認知処理様式はどのように違うのでしょうか?

もう一つのテストをしましょう。

もう一個テストしてみよう!

同じように手元に紙を用意し、ゆっくりと図を書き写してください。

そして今度は、一回目のテストで選択しなかった覚え方で覚えてみましょう。

③の方は、①②の覚え方のどちらかだけを使うよう、意識してみてください。

では、図に数字が入ったバージョンを、今から10秒だけ見てもらいます。

数字と位置を覚えくださいね。

それでは…

GO!(下に図があります)

はいストップ!

手元の紙に覚えている分だけ書いてくださいね。

みんなどうだったかな?

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あなたに合った認知処理様式

どうでしたか?覚えやすかったですか?覚えにくかったですか?

覚えやすかった方、今試した方の認知処理様式が得意かもしれませんね。
覚えにくかった方、今試した方の認知処理様式は苦手なのかも。
変わらなかった方、あなたはバランス型なのですね。

その違いの説明はまた次回としますが、ヒントを残しておきます。

同時処理が得意な人、新しい家具の組み立て手順の説明書、あんまり見ないことが多くありませんか?

継次処理が得意な人、「こんな味の料理作って」と言われると「レシピないと無理!!」ってなりませんか?

一つ断っておきますが、これはあくまでも「このテストでの認知処理特性の傾向」です。このテストの目的は、認知処理特性というものを身近に感じてもらうこと、これから各場面で自分の認知処理特性を考えるきっかけにしてもらうことです。

さてそれでは、この認知処理特性が学習にどう関わってくるのか。

もしかしたらあなたの学習方法は、全く自分の認知処理特性に合っていないのかも…??

ほら、ちょっとワクワクしてきたでしょ?

実はこの認知処理特性が、ものすごく大事!

それでは、続きはまた次回。

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